業種別Webサイト配色ガイド

Webサイトの配色は、業種によって「合う色」の傾向が変わります。ただし大切なのは「何色にするか」だけではありません。同じ青でも、鮮やかな青と淡い青、深い青とでは、サイトの印象がまったく別物になります。この違いをつくるのが、明度と彩度をあわせた「トーン(色調)」です。

この記事では、Web制作の現場経験をもとに、業種別の配色例をPCCSトーンの視点でご紹介します。色の決め方の手順から知りたい方はWebサイトの配色の決め方を、トーンそのものの実例を見たい方はPCCSトーン別 配色パターン実例集をあわせてご覧ください。

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業種によって「合う配色」が変わる理由

訪問者は業種ごとに、無意識の期待を持ってサイトを訪れます。工場や製造業なら確かさや堅実さ、医療なら清潔感と安心、食品ならおいしそうな瑞々しさ——。配色がこの期待とずれていると、内容を読む前に「なんとなく違う」と感じさせてしまいます。

そして期待に応える鍵は、色相(何色か)よりもトーンです。たとえば青は多くの業種で使える色ですが、淡いペールトーンの青は医療の安心感に、深いダークトーンの青は製造業の重厚感につながります。トーンの考え方はPCCSトーンのRGB値をクリックコピーで詳しく解説しています。

業種別の配色例

各業種の配色表は「ベース70%/メイン25%/アクセント5%」の面積比を前提としています(この比率の考え方は配色の決め方を参照)。

製造業(機械・部品・素材)の配色

機械や部品をつくる現場のサイトでは、確かさ・堅牢さ・実直さが伝わることが第一です。派手さよりも、腰の据わった深い色調が信頼につながります。

向いているトーンの一例:ダークトーン(dk)

役割HEX
ベース#FFFFFF
メイン濃青#0E4251
アクセント#6C4919
ダークトーン(dk)の配色例カード(ベース白・メイン濃青・アクセント茶)

ダークトーンの実例と印象の詳細は実例集のダークトーンの節をご覧ください。

建設・電気工事の配色

建設・電気工事のサイトでは、安全・確実といった信頼感に加えて、現場の活力が伝わると効果的です。落ち着いた青に、視認性の高い暖色のアクセントを効かせる組み合わせが向いています。

向いているトーンの一例:ストロングトーン(s)

役割HEX
ベース#FFFFFF
メイン#205B85
アクセント#D9760F
ストロングトーン(s)の配色例カード(ベース白・メイン青・アクセント橙)

トーンの位置づけは実例集もご参照ください。

医療・薬局・クリニックの配色

医療系のサイトで求められるのは、清潔感と安心感です。彩度を抑えた明るいトーンが、押しつけがましくないやさしい印象をつくります。

向いているトーンの一例:ライトトーン(lt)

役割HEX
ベース#FFFFFF
メイン明るい青#679FCA
アクセント明るい橙#FDB46C
ライトトーン(lt)の配色例カード(ベース白・メイン明るい青・アクセント明るい橙)

より淡くやわらかい印象にしたい場合は、ペールトーンも選択肢です(実例集のペールトーンの節参照)。

食品・飲料の配色

食品・飲料のサイトは、他業種と大きく異なり「青メイン」が不向きな代表例です。食欲や瑞々しさに結びつく暖色をメインに据え、新鮮さを感じさせる緑をアクセントに使う組み合わせが向いています。

向いているトーンの一例:ブライトトーン(b)・暖色メイン

役割HEX
ベース#FFFFFF
メイン#FF9914
アクセント#33A65E
ブライトトーン(b)の配色例カード(ベース白・メイン橙・アクセント緑)

旅行・観光の配色

旅行のサイトには、心が浮き立つような明るさと開放感が似合います。澄んだ空や海を思わせる明るい青に、陽射しのような暖色を添える配色が定番です。

向いているトーンの一例:ブライトトーン(b)

役割HEX
ベース#FFFFFF
メイン明るい青#386CB0
アクセント#FF9914
ブライトトーン(b)の配色例カード(ベース白・メイン明るい青・アクセント橙)

BtoBサービス(ソフトウェア販売・商社・組合)の配色

法人向けサービスのサイトでは、堅実さと誠実さが判断材料になります。少しくすみのある中間的な色調が、真面目で実直な印象を安定して伝えます。

向いているトーンの一例:ダルトーン(d)

役割HEX
ベースライトグレー#F5F5F5
メイン#1E6282
アクセントレンガ系#B25938
ダルトーン(d)の配色例カード(ベースライトグレー・メイン青・アクセントレンガ系)

不動産の配色

住まいを扱う不動産のサイトには、信頼感の中にもやわらかさ・あたたかみのある色調が向いています。硬くなりすぎない穏やかなトーンが、暮らしのイメージに寄り添います。

向いているトーンの一例:ソフトトーン(sf)

役割HEX
ベースライトグレー#F5F5F5
メイン#516690
アクセント橙系#D89048
ソフトトーン(sf)の配色例カード(ベースライトグレー・メイン青・アクセント橙系)

自分の業種に迷ったら

ここで挙げた組み合わせは、あくまで出発点です。同じ業種でも、会社の個性や打ち出したい世界観によって最適な配色は変わります。全12トーンの配色例はPCCSトーン別 配色パターン実例集に、トーンごとの全色値はPCCSトーンのRGB値をクリックコピーにまとめていますので、見比べながら選んでみてください。

なお、すでにロゴや会社カラーなど確立されたブランドカラーがある場合は、業種の定石よりもその色を活かすことを優先してください。既存の資産との一貫性を保つことも、信頼感につながる大切な要素です。

最後に決め手になるのは、理屈よりもご自身の直感だと私は思います。業種の定石を知ったうえで、「これがうちらしい」と感じる色を大切にしてください。

配色から相談したい方へ

自社サイトに合う配色を一緒に考えたい方は、お気軽にご相談ください。

配色の考え方をふまえたブランドの印象設計から、Webサイト制作ロゴ・イラスト・グラフィックまで一貫してお手伝いします。まずはお気軽にお問い合わせください。

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