絵や写真における三分割法

構図・レイアウト
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私は、絵やデザインで最も大切なのはセンス=感性だと思っています。
「デザインにセンスなんて必要ない。最も大切なのは技術と知識だ」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、その技術や知識から何をチョイスしてどう使うか、セオリーからどう崩すか、ということが面白みであり、人それぞれのセンスによって違ってくるところがオリジナリティでもあるからです。
センスなくしては個性は生まれません。

ですが、センスだけでは突破口が開けないこともあるので、そこに知識や経験がヒントやきっかけになってくれるのです。
そのヒントの1つが「三分割法」です。

三分割法はいたってシンプルな法則です。
画面を縦横3等分(9分割)して、その線分上または線分の交点にポイントとなる対象を置くと、バランスのよい構図になるというものです。

三分割法

風景の場合は、水平に引いた2本の線のどちらかに地平線(水平線)を合わせたり、人物の場合は目の位置を交点に合わせると良い結果が得られやすいというものです。
これに対して、画面の真ん中に対象を置く構図や(日の丸構図)、画面を地平線などで真っ二つに分割する構図は、どちらかというとあまり好ましくないと考えられています。

下の写真は、太陽が真ん中にあり、日の丸構図です。(マウスオーバーで分割線が表示されます)

日の丸構図

少し構図をずらして三分割法に従うと、こんなふうになります。(マウスオーバーで分割線が表示されます)

三分割法

日の丸構図も、場合により有効であると思いますが、多くの場合は、三分割法を使ったほうがより絵画的・芸術的になります。
しかし、あまり法則に捉われすぎると、同じパターンにはまって個性を失うことになり、本末転倒となるので、やはり最後には自分の感性やインスピレーションが大切ではないでしょうか。
芸術には、既成概念や一般常識から脱却することも必要…だと思いますので。…うーむ、やはり芸術は奥が深くて難しい。

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