色の三属性 ― 色相・明度・彩度

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色相 (Hue)

例えば一口に“赤”といっても、薄い赤、濃い赤、鮮やかな赤、くすんだ赤などがあり、言葉では曖昧な表現になってしまいます。
その曖昧な色を数値などで分かりやすく表す方法として、“表色系”というものがあります。
なかでも、アメリカの画家であった故アルバート・マンセル氏が発案した“マンセル表色系”が有名です。マンセル表色系は、“色の三属性”と呼ばれる“色相・明度・彩度”を用いて、色彩を表現します。
また、“色の三属性”を基盤として、明度と彩度を“トーン(色調)”とし、色相とトーンで表現する財団法人日本色彩研究所のPCCS(日本色研配色体系:Practical Color Co-ordinate System)などがあります。

C
シアン
M
マゼンタ
Y
イエロー

色相環
(12色)

色の三属性のうち、“赤”や“青”“黄”といったその色の持つ色味を“色相”と呼び、各色相の関係を円形の図で表したものを“色相環”と言います。
図は、色の三原色(C,M,Y)とその二次色、三次色(二次色と原色の混色)からなる12色の色相環で、“赤”“橙”“黄”というふうに変化していますが、24色、36色、またはそれ以上の詳細な色相環も可能です。
例えば、赤から、黄みの赤⇔赤みの橙⇔橙⇔黄みの橙⇔赤みの黄⇔黄といった感じです。
また、後に述べる明度や色調によっても、無数に色相環はできます。

明度 (Value or Brightness)

色の三属性のうち、その色の明るさ・暗さの度合いを“明度”と呼びます。明度が最も高い色は“白”で、最も低い色が“黒”になります。次に述べる彩度との関係が深く、各色相により、最も彩度の高い色の明度は異なり、その最も彩度の高い色の明度を下げたり上げたりすることで、彩度も下がります。絵具などでは、白や黒の混色で明度調整すると彩度が下がり、透明感がなくなります。
実は明度はとても重要な要素で、視認性や“見え方”に大きく影響します。例えば、背景と文字の明度差が少なすぎると文字が読みにくくなったり、逆に明度差が高すぎると固いイメージになったりします。

低い←明度→高い

彩度 (Chroma)

色の三原色のうち、色の鮮やかさの度合いを“彩度”と呼びます。鮮やかな色ほど彩度が高く、くすんで鈍い色ほど彩度が低いということになります。絵画などでは、絵具の色が冴えすぎている場合に、白を少量混色して調子を落とします。逆に、鮮やかさや透明感を出すには、むやみに混色しないほうが良いです。
また彩度は、紙などの媒体の材質により大きく変わってきます。図は、明度を一定に保って彩度を変更した例です。絵具などでは白と黒を適量混色したことになります。
白、黒、グレーは“無彩色”と呼び、最も鮮やかさのない色ということになります。それ以外の色は無彩色に対して“有彩色”と呼びます。

低い←彩度→高い
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